がむしゃら不動産経営

ただ会社員が完全な経済的な自由を手に入れるまでを綴ります。巷の本のようなスマートな話はありませんが、確実に前に進んでいきます!

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ビジネス実務法務検定(ビジ法)の試験制度・難易度とは?

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財務会計の導入的な位置づけとして、多くの人は「簿記」を受験します。その後、興味があれば公認会計士や税理士などへステップアップしていきます。IT系では「基本情報技術者」が、英語では「TOEIC」などがその位置づけです。
では、法律の導入的な位置づけとなる資格はなんでしょうか?「宅建」と思う方もいるかと思いますが、宅建の試験範囲が不動産の取引が中心になっているのに対し、ビジネス実務法務検定(主催:東京商工会議所)は多くの人が社会人として必要となる法律を学ぶことができるのでこちらの方が導入的な位置づけとして相応しいといえるのではないのでしょうか?

 

 

ビジネス実務法務検定とは?取得メリットは?

法律の重要性は年々高まっています。法務部門以外の一般の社員からすると直接は関係ない分野だと思いがちですが、日々の仕事と法律と切り離すことは困難です。契約締結時の契約内容の調整・日々の交渉のズレによる取引先・お客様とのトラブル等で否応なく法律が必要になってくることがあります。
この試験を通じて、社会人として必要となる法律知識を身に着け、正しい判断を行い、自ら及び会社への損害を回避・軽減することができるようになります。ビジ法の試験問題も実際のビジネスを想定した内容になっているので、自らの実務にも活用しやすくなっています。また、試験に合格すると取得した級に応じて称号が与えられ、名刺に記載でき、取引先等に自分の法律の知識レベルを伝えることもできます。詳しい称号は試験制度よりご覧ください。

 

試験制度は?

3級・2級を受験するに当たって制限はありません。1級は2級に合格している必要があります。3級・2級は選択式なので、比較的取組やすい試験だと思います。1級は論述式もあり、合格率10%~20%とかなり難しくなります。

また、東京商工会議所主催の試験に共通していることですが、2020年度から簿記等と一緒でインターネット試験に変わったので、他の会場受験する資格とは受験方法が異なるので要注意です。試験制度を簡単に纏めると以下の表の通りです。

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より詳しい情報は東京商工会議所検定試験情報より確認してみてください。

 

難易度はどの程度?

難易度を単純に比較することは難しいですが、勉強時間・合格率で比較すると、3級は簿記3級・FP3級、2級は簿記2級、AFP・FP2級程度ではないでしょうか。個人的には2級は宅建よりも簡単です。1級は行政書士と同じくらいの難易度という方もいます。
また、同じ法律系の資格でよく比較対象となる宅建行政書士との違いは以下の通りです。
宅建とは民法は重複しますが、宅建業法等は異なります。行政書士とは民法・商法・会社法が重複しますが、憲法行政法地方自治法等は異なります。

勉強方法・参考書については後日公開したいと思います。

 

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2022年以降の証券アナリスト試験制度の変更について

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今年の日本証券アナリスト協会HPにカリキュラムや試験制度等が変わるという告知がありました。

それから色んな改定の案内が出ておりますが、これからの受験する方、現在の受験している方にとって、どんな影響があるのかというところが気になるところだと思います。

今回は現時点で判明している2022年以降の新制度について「纏め」と「思ったこと」を記事にしました。

 

 

変更点とは?

主な変更点は「教材」「受講料(1次)」「試験の出題範囲・時間」です。

「教材」

第1次レベル・第2次レベル共に証券アナリストの講座に申込むと膨大な「教材」が届きます。ただ、教材の量が多いですし、アカデミックすぎるも多々含まれていることから、正直全て勉強できませんし、勉強する気も起きません。実際、ほとんどはTACのテキストを勉強しています。

新制度の具体的な変更内容は分かりませんが、初学者には理解しにくい分野について、今以上に図表や数式・具体例等を用いた内容になるみたいです。特にWEB上で過去問が解くことができるようになるということは非常によい変更なのではないのでしょうか?

「受講料」

一般受講者の受講料は、現行制度の第1次レベルの受講料:61,050円(税込)から、新制度:60,000円(税込)となるので若干安くなります。第2次レベルの受講料も同じく、57,750円(税込)から57,000円(税込)とこちらも若干安くなります。

「試験の出題範囲・時間」

ここが最も大きな影響がある分野でしょう。

出題範囲では、第2次レベルの出題範囲であった「倫理」「コーポレートファイナンス」が、第1次レベルでも出題されるようになります。「倫理」は一般的な常識があればすぐにできますし、「コーポレートファイナンス」は財務分析で若干触れる内容でもあり、複雑な計算等は必要ないので、この変更は大した影響はないと思っています。
第2次レベルは出題範囲の変更はないですが、今回の変更に伴い、出題内容が変わるかもしれません。

試験時間は、第2次レベルの試験時間が420分から360分と1時間短縮されています。それに伴い、第2次レベルの問題の出題数は減るのではないかと思っています。実際に第2次レベルを受験された方は分かると思いますが、第2次レベルは記述式なので、420分間腕が棒になるくらいぶっ通しで文字を書き続けても解ききれないくらい出題されます。現行の試験制度でもこの状態ですので、試験時間が短くなるに伴い、当然に出題数が減ると思った理由です。

また、現行制度の第1次レベルの科目合格している方も新制度に移行できますので、そこは安心できるポイントだと思います。

これら主な変更点を纏めたものが以下の図です。 

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変わらない点

試験回数・第1次レベルの試験時間には変更ないみたいです。

 

 今回、証券アナリストの試験制度変更の案内を見たときにどう変わるのかなと思っておりましたが、思ったより軽微な変更ではないのかと思っています。一部出題範囲は変わるものの、勉強する内容に大きな変更はないので、色んなテキスト・ブログで書かれている学習法はこれまで通り通用するのでしょう。

なのでそこまで身構えずに取り組めばいいのではないのでしょうか?

 

証券アナリストの詳しい試験制度・勉強方法については以下記事よりご覧ください。

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行政書士の勉強方法・勉強時間・参考書とは?【2021年受験予定】

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行政書士は「法律系」の資格で、官公庁に提出する申請書類の作成を独占業務としています。超難関資格である司法試験・司法書士試験の受験生が学習の到達度を図るために受験することもあることから合格率は10%前後と低く『難関』に分類される資格です。

筆者は2020年度試験に不合格となり、2021年に受験に向け現在勉強中です。合格していませんが、これまで、現在の勉強方法について紹介したいと思います。

 

 

使用したテキスト・講座

独学でも時間を掛ければ十分に合格できる試験と言われています。2020年度試験で筆者が購入したのは法律系資格で実績のある伊藤塾が出版したテキスト・問題集を使いました。

選んだ理由はテキスト一冊で全ての試験範囲が効率よく纏められていること、合格者の口コミ・ブログでこのテキストが多く取り上げられていたことです。
実際に使ってみて、法律の学説や係争関係は分かりにくいことが多いのですが、文字がだらだら書いてあるのではなく、カラーの図や表が多用されているので非常に分かりやすかったです。また、付録としてミニ六法がついており、手軽に条文が確認できることも高ポイントでした。

悪い点を挙げるとすると効率よく纏められている分、問題の量が少し少なかったこと、ミニ六法は薄い分、頻出箇所以外は省かれているので確認できない部分があったことです(例:商法・会社法等)。

ただ、全てをカバーできる完璧なテキストはありませんので、実際に書店等で手に取って自分に合うものを選んだ方が良いと思います。

それ以外では、隙間時間で勉強するために過去の問題を一問一答形式で纏めたTAC社の問題集と直前対策の問題集を購入して勉強しました。

残念ながら2020年度は不合格になってしまったので、2021年度は通信講座スタディング」を活用して勉強しています。

2020年の反省として勉強時間が少なかったこともあるので、隙間時間にスマホで勉強できる「スタディング」を選択しました。調べるとすぐに分かりますが、スタディング」は講座・テキストも全てスマホで学習する(紙のテキストは別途購入できます)ので、価格が大手資格予備校・通信講座と比べても格段に安く、どちらかというと「紙」派の筆者は不安でしたが、手軽に始めることができるので去年よりは学習が進んでいると思っています。また、行政書士合格後のことも考え、六法も購入し、問題集を解きながら都度条文を確認するようにしています。

 

勉強方法

2020年は購入したテキストをベースに学習を進めました。インプットはテキストを一回見て、すぐに問題集を解き始めました。他の試験にも共通しておりますが、インプットとアウトプットは別物だと思っています。本番はアウトプットを問われるので、問題集を中心に学習を進め、分からない部分をテキストの解説を読んで理解を進めました。
ただ、2020年の試験を受けて感じたのは、問題集だけでは試験範囲である民法憲法行政法地方自治法・商法・会社法や付随するものを含め数千条をカバーしきれませんでした。
2021年度ではこれまでの反省を踏まえ、都度六法を見ながら、対象の特定の条文だけじゃなく、周辺も見るようにしています。例えば、成年後見人に関する問題では対象となる民法7条~10条だけ見るのではなく、保佐人・補助人・制限行為能力者の催告権・詐術(第11条~21条)も含めて確認するようにしています。

 

勉強時間

2020年度は400時間程度だったと思っています。2020年度は152点でしたが、そのうち法律部分が110点程度しか得点できていませんでしたので、正直ぜんぜん足りなかったのかなと思っています。
2021年度試験に向け、少しでも隙間時間を活用するために現在通信講座「スタディング」で勉強中です。どんなに忙しくても必ず最低毎日1時間は勉強しています。
今年必ず合格して合格体験記を書きたいと思います。そして、その先に進みたいと思います。

 

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資格試験の「合格率」に騙されてはいけない!

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世の中には様々な試験が色々あります。
超難関の司法試験・公認会計士試験・不動産鑑定士試験や、多くの人が取得している運転免許、趣味系の世界遺産検定や大阪検定などなど数えたらキリがありません。

 

今日の記事は「合格率」のお話です。
先ほども書いたように試験の数と同じくらい難易度もいろいろです。合格率が一桁の試験から、申込んだ人が全員合格する試験まで様々です。

人にもよると思いますが、筆者は合格率が30%以下の試験はなんとなく気が引き締まり、きちんと対策したうえで受験しようとなります。

 

ただ、この「合格率」だけで騙されてはいけません。
「合格率」が低い方が、高い方よりも難しいというのは当たり前ですが、実際の合格率は超難関を除けばだいたい50%程度だと思っています。

特に「受験者数が多い」「受験のハードルが低い」資格にこの当てはまる傾向があります(例:宅建・簿記)。受験するために事前に所定の講座・受講料を払って申し込まなければいけないといったハードルが高い試験(証券アナリスト・不動産証券化マスター) は落ちるとお金を更に支払わなければいけないので、誰でも受けることができる試験よりも本気で勉強している人が多いのは容易に想像がつくと思います。

 

つまり、試験を受けている人の大半が合格するかどうか不合格するかどうかの当落線上にいるわけではなく、そもそも対策が不十分で合格ラインに達していない人が相当数いるのです(会場にさえ行けば受かるかもしれないという淡い期待を込めて受験している記念受験者もそれなりにいます。)

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なので、試験会場にいるとピリついた空気感に飲まれ、「ライバルが多いなぁ。このうち10人に一人しか受からないのか。」と不安になりますが、実際は試験を受ける前から決着はついていて、しっかり対策を立てた人は合格します。

もちろん、あまり勉強せずラッキーで合格する人もいますが、基本的には落ちるべくして落ちます。
受かれば官軍ですが、その試験をベースにして、ステップアップを図りたい場合は、土台がゆるゆるなので、結局苦労することとなります。

 

取り留めもなく書いていますが、纏めると、超難関資格はさておき大半の資格は、試験前迄にきちんと対策を立て、テキスト・過去問で苦手分野を含め徹底的に潰し、模擬試験で合格点を大幅に超える点数を取れるようになれば当日よっぽどのことが無ければ合格します。

それでも勉強してるのに受からないという人もいますが、それはその資格を目指すに当たってなんらかの「動機」が足りないんだと思います。  

ということで、「合格率」だけで受ける受けないことを決めるのはやめましょう!
自分の興味があるのであれば前向きに毎日勉強できるはずなので積極的に挑戦すればいいと思います。

 

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行政書士の試験制度・難易度は?

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行政書士という資格をご存知でしょうか?昔、ドラマにもなり、有名になったので一時はかなり受験者が増加しました。資格のジャンルとしては「法律系」に分類される資格で、官公庁に提出する申請書類の作成を独占業務としています。これらに加え、遺言書・売買・各種契約書等の作成も行うことから「代書屋」とも言われています。また、法律系の最高峰である弁護士と比較して、親しみやすい「街の法律家」とも言われることもあります(行政書士を「法律家」ということに様々な意見があります。)。

今回は行政資格の試験制度・難易度・活躍の場などを紹介していきたいと思います。

 

 

行政書士とはどんな資格?

行政書士は弁護士・司法書士・税理士等の「8士業」の一つで、他人の依頼を受け報酬を得て、官公署に提出する書類・その他権利義務又は事実証明に関する書類の作成を独占業務としています(行政書士法 第1条)。

取扱う書類の数は非常に多く一万を超えるとも言われています。それ以外にも契約書・内容証明・法人設立時の定款等の作成といった業務も取り扱います。また、年々権利関係が複雑になっていることから、様々な場面で法律を使う機会が増えてきています。それに伴い、活躍の場は広がっており、独立開業・法律事務所以外にも、企業の法務関係(契約内容の交渉・各種申請書類の作成・提出)等といった様々な場面での活躍が期待されています。

 

試験制度

行政書士試験の受験資格の制限はありません。試験は同難易度の資格と比べ、3時間程度と短く、試験形式も一部記述式はあるものの、8割が選択式なので比較的取り組みやすい資格だと思います。

纏めると以下の表の通りです。

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より詳しい情報は一般財団法人 行政書士試験研究センターより確認してみてください。

 

行政書士の難易度はどの程度?

最近の合格率は約10%前後と結構低くくなっています。法律系の最高峰である司法試験・司法書士試験の受験生が登竜門的な位置付けとして受けることも多く、きちんと時間を掛けて勉強しないと合格することが出来ない試験です。

難易度は一概に比較することは難しいですが、同じ法律系の資格である宅建よりはぜんぜん難しいです。また、個人的に受験した資格の中では、証券アナリスト(1次・2次の合計)と同じくらいかそれ以上の難易度だと思っています(これは人それぞれ感覚が分かれるところだと思います。)。ちなみに行政書士になる人の大半は試験合格者ですが、試験以外でも行政書士になることができます。

 

保有資格の難易度比較】 ※筆者の主観です。

行政書士証券アナリストCFP宅建簿記2級AFP・FP2級・・・

 

ちなみに現在、筆者も2021年11月の行政書士受験に向け、絶賛勉強中です。尚、効率よく勉強するために「スタディング」で受講しています。勉強方法はまた別の議事で書きたいと思います。

 

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証券アナリスト(CMA)取得後、目指すべきはCFAか、CIIAか

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日本証券アナリスト協会証券アナリスト(CMA)に合格すると、次のステップアップとして多くの人は証券アナリスト資格の上位に位置する国際公認投資アナリスト(CIIA)か米国証券アナリスト(CFA)を検討するのではないのでしょうか?

いずれも国際・民間資格ですし、名前を見る限りどちらも似ているのでどちらを受けるかで悩んでしまうと思います。

今回はこれらの資格の説明とどちらの選択すべきかについて纏めました。

 

 

国際公認投資アナリスト(CIIA)

CIIA(Certified International Investment Analyst)は、国際的に認められた証券アナリスト資格です。国際的に通用する証券アナリストを育成することを目的として2000年に設立されたACIIA(Association of Certified International Investment Analysts)によって運営されており、日本証券アナリスト協会はこちらの協会に属しています(日本の会員数は2826人)。CIIAの試験に合格し、登録するとACIIAに登録している33の国・地域のそれぞれの証券アナリスト協会に入会することができます。また、英国の英国金融行為監督機(FCA)・香港証券及期貨事務監察委員会(SFC)等で一部の試験を免除されているので、特定の科目に合格するだけでそれらの協会に会員になることができます。注意点として、CIIAの受験資格は証券アナリスト試験(CMA)に合格し、登録していることが条件となります。なので、証券アナリスト試験に合格していない・未登録の方は受験ができません。詳しくは、日本証券アナリスト協会国際公認投資アナリスト(CIIA)|日本証券アナリスト協会よりご確認ください。

また、同じような制度の資格としては日本FP協会のCFPがあります。

 

米国証券アナリスト(CFA)

正式名称は「Chartered Financial Analyst」なので、一般的に「CFA」と言われ、金融業界において最も価値のある資格と言われています(日本の会員数は1400人)。この試験はCFA Instituteが1963年から実施しており、CIIA試験よりも歴史があります。試験が英語であり、論述を含む3回の試験を突破しなければいけないことから、難易度は高く、日本の取得者数はCIIAよりも少ないです。また、受験資格も四大卒なのでCIIAよりも大分ハードルが低めです。
CFAの詳細については、先日の記事よりご覧ください。

これまで記載した内容を簡単に纏めたものは以下のようになります。

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結局、CIIAとCFAのどちらを受験すべきか

どちらの資格も証券アナリスト(CMA)の27,000名と比べて取得者がとても少ないので、資産運用関連の業務に従事する方は取得すれば一定の評価を受けるでしょう。また、これらを取得する過程で得られる知識は関連業務に携わっている方に役に立つと思います。どっちがと言われた場合、筆者の主観ですがCFAは資格としての歴史がCIIAよりもかなり古く、試験そのものが英語であること、現在も金融の中心がアメリカであることからCFAの方が評価されると思っています(現在、筆者はCFAを受験勉強中です。)。

いずれにしても事前に双方をよく比較したうえで自分にあった方を選択するようにしましょう。

 

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【随時更新】証券アナリスト2次試験の勉強方法【経済編】

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証券アナリストの2次試験の範囲は膨大なので、効率よく勉強する必要があります。2次試験に合格するための勉強の順序は、とにかく「倫理」・「証券分析」に集中し、その次に「財務分析」、最後に余裕があれば「経済」を勉強します。筆者も「倫理」と「証券分析」「財務分析」の頻出箇所に集中したので、「経済」は隙間時間に基本的な内容だけ復習しました。本番はどのくらい正解したかは分かりませんが、ほぼ全部回答することはできました。

今回は2次試験の「経済」の頻出箇所を纏めてみました。

 

 

証券アナリスト2次「経済」の出題傾向・対策

証券アナリスト2次試験は択一式の1次試験と異なり、記述式なのである程度理解していないと回答するができません。また、2次試験の試験時間は午前午後併せて7時間と長丁場ですが、ほとんど人は休む時間が無いくらい手を動かして回答しています。数多ある問題の中で正解すべき問題に時間を掛けて確実に解き、難問奇問を無視する(それでも、それっぽいことは書いておく)必要があります。これらに捕まると無駄に時間を浪費し、正解すべき問題すら落としてしまい合格することができません。

特に「経済」のテキストが薄いのですぐ終わりそうな印象を受けますが、覚えることが多いので真面目にやるとそれなりに時間がかかります。それなのに2次試験の経済の配点は60点と、証券分析(210点)、財務分析(90点)に比べても配点は少なく、倫理と同じ点数しかないので、よっぽど余裕がなければ時間を掛けてやる必要はないです。

纏めると「経済」の対策としては頻出箇所を抑えて最低限の点数を確保すればよいと思います。

 

証券アナリスト2次「経済」のテキスト

証券アナリスト試験自体がマニアックな試験のため、市販のテキストはどメジャー資格である簿記やFP・宅建士と比べると極めて少ないです。資格の予備校であるTACのテキスト・問題集を購入して対策しましょう。また、協会から送られてくるテキストもありますが開く必要もないです。本質を理解するという意味では役に立ちますが、合格するという意味では遠回りになります。

 

証券アナリスト2次「経済」の頻出箇所【随時更新】

経済の抑えるべきポイントは1次試験に勉強した内容のおさらいで十分です。全部を復習しているときりがないです。個人的な頻出箇所は以下の通りです(説明が粗い・単語を並べているので、詳しくはテキストで該当箇所を振り返ってください。)。

①上級財・下級財・ギッフェン財

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②IS‐LM分析(基本的な動き・流動性の罠・クラウディングアウト)

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③AD-AS分析(基本的な動き・インフレーション・デフレーション

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ゲーム理論(戦略型ゲーム・展開型ゲーム/支配的戦略・最適反応戦略/ナッシュ均衡囚人のジレンマ)・パレート最適

中央銀行の金融政策(マネタリーベース・マネーストック(M1・M2・M3の構成)/信用創造/オペレーション)

⑥GDP(三面等価の原則(GDP=GDI=GDE)/実質・名目/GDPデフレーター・日本の資金過不足の変遷)

景気循環(DI・CI/先行指数・一致指数・遅行指数)

 
これら以外では、コロナの影響下の日本銀行FRB・ECBの金融政策、各国政府の財政政策、WTIの異常な値動き等何かと問題にしやすそうなニュースがありますのでこの1年起きたことを確認して置くとよいでしょう。

逆にそれ以外の分野は他の科目に余裕がなければ、深堀する必要はないと思います。経済自体は学問として凄まじく範囲が広いので深堀してもキリがないです。

それ以外の科目については以下記事よりご覧ください。

 

 

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証券アナリスト資格を取得・勉強する意味はあるのか

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金融機関に勤める方で、会社から証券アナリスト資格の取得を求められたり、将来その分野の仕事に就くために勉強していたりしている人も多いと思います。既に勉強している方は分かると思いますが、証券アナリストになるためには、あらかじめ高額な受講料を支払って日本証券アナリスト協会(以下、「協会」)の講座を申し込んだうえで、最低でも2年かけて試験に合格しなければなることができません。また、証券アナリストの試験の受験者の大半が社会人なので働きながら膨大なボリュームの試験範囲を熟すのは結構大変なので、多くの人が難しいという人が多いです。
なので、掛けた時間とお金の割に得られるものが少ないことから、今回のタイトルのように「取得する意味って?」と思っている人も多いとおもいます。今回は筆者が取得してから数年経って感じたことを書きたいと思います。

 

 

証券アナリスト資格とは?

証券アナリストは経済・株式・債券・企業などを分析・調査するプロフェッショナルのことです。この資格は国家資格・公的資格ではなく、民間資格、且つ、名称独占資格なので、試験に合格し、登録したからといって特定の業務を行えることはありません。不動産の仲介における重要事項説明は宅建士でなければできないような独占業務はありませんので、名誉に近い資格といえるでしょう。試験制度や勉強方法は以下記事より見てみてください。

また、この資格を取得してないから資産運用の仕事ができないということはありませんし、資産運用のパフォーマンスが劇的に良くなることもないでしょう。ただ、資産運用業務に携わる人は会社で取得を奨励されていたり、昇進の要件になっていたりするので、ほとんどの人は大体持っています。証券アナリスト試験の合格した人の割合は運転免許と同程度と言っても過言ではありません。

 

証券アナリストで必要となるコストは?

この資格の取得・維持コストは安くはありません。一般会員(個人)の場合で受験するために協会の講座を受講しなければいけませんが、1次・2次合わせた受講料は11万円。合格後、協会への入会金1万円と年会費1.8万を毎年納める必要があります。
入会すると以下サービスを受けることができますが、これを妥当と思うかは人それぞれだと思います(2021年時点)。
・機関誌「証券アナリストジャーナル」の毎月送付
・「証券アナリストジャーナル」からの論文ダウンロード
・日本証券アナリスト大会への参加

 

結局、証券アナリストを取得する意味はあるのか?

会社として取得を義務付けられている場合は必ず取得するしかないので、受けて合格するしかないでしょう。それ以外の方は、今後の異動や転職などを含めた社会人人生において、資産運用業務でキャリアを積んでいくことを決めたのであれば、ぜひ取得することをお勧めします。資産運用業務に必要な知識を有していることをこの資格が証明してくれますし、この資格で得た知識を活かすこともできます。例えば、米国証券アナリスト(CFA)へのステップアップや不動産証券化マスターや不動産鑑定士公認会計士等の試験科目が似ている他の試験への足掛かりになります。

今後の人生において、資産運用とは全く異なる業務を行う可能性がある場合や興味がある程度の場合は、受講そのものを辞めた方がいいでしょう。資格を取得することで見えてくるものもありますが、冒頭にも書いたようにあまりにもコストも時間も掛かりすぎるためです。その意欲を自分の人生に合った研鑽・自分のやりたいことに時間を費やすことをお勧めします。迷われている方は自分自身の今後のことをよく考えてから始めても遅くないのかもしれません。

 

本日もお付き合い頂きありがとうございました。

 

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米国証券アナリスト(CFA)の試験制度・難易度は?

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証券アナリストとは経済・株式・債券・企業を分析・調査するプロフェッショナルです。一般的な証券アナリストといえば、日本証券アナリスト協会が認定しているものを指しますが、米国証券アナリストはCFA Instituteが実施しているものです。正式名称は「Chartered Financial Analyst」なので、一般的に「CFA」と言われ、金融業界において最も価値のある資格と言われています。業界における認知度の高さ、有用性は日本の証券アナリスト(CMA)と比べ物にならないです。
日本証券アナリスト協会の試験制度・勉強方法は以下よりご覧ください。

 今回はCFAの資格概要について紹介したいと思います。

 

 

受験資格

原則、「4年制大学卒業」していることが条件です。一定の職務経験があれば四大卒でなくても、受験することができます。
試験を受ける前に「CFA Institute」のHPより、所定の期限までに事前登録のうえ、登録料・受験料を支払っておく必要があります。日本では馴染みのない早期割引みたいな制度がありますので、受験を決意したらなるべく早く申し込みましょう。

 

受講料等

・登録料:US$450(初回のみ)
・受験料:US$1000(早期登録US$700)
※早期登録期限は試験の受験タイミングによって異なります。詳しくは公式HPよりご確認ください。

 

受験回数

・level1:5回
・level2:3回
・level3:3回
※2021年より受験回数が大幅に増えています。

 

試験形式・試験時間

・level1:3択(180問)/270分
・level2:3択(88問)/270分
・level3:3択(44問)・記述(大問3問)/270分
※試験は全てのレベルにおいて、午前・午後の二部構成です。

 

試験会場

プロメトリック株式会社のテストセンターで受験します。

 

試験範囲

証券アナリスト(CMA)試験と比較すると多くの分野で重複しています。ただ、フィンテック等の証券アナリスト(CMA)では出題されない内容も出題されます。詳しくはTACのHPよりご確認ください。

 

合格率(2020年)

・level1:49%
・level2:55%
・level3:56%

 

私見ですが、合格率は1次・2次・3次共に約40%~60%とそこまで低くないので、一見すると簡単な印象を受けます。ただ、極めて高い受講料(3次まで合計で数十万)を払わなければいけないということで受験する人は割と本気であることや、全て英語の試験であるため、日本語を母国語とするわれわれにとって、そもそも試験のハードルが高いということから、公表されている合格率以上に難しいと思った方がよいです。

一般的に証券アナリスト(CMA)試験合格直後で英語レベルが一定水準(TOEIC600点以上)あれば、level1程度は合格することができると言われていますが、level3は記述式が半分を占めることや、設問文が長いことからので、なんとか頑張ってlevel2まで突破してもここで諦める人が多いと言われています。

そのせいか、全世界でCFAの取得者は16万人いますが、日本では1400人程度しかいません。人口比でみてもかなり少ないということが分かります。そのため、冒頭でも書いたようにCFA取得者は金融業界で極めて重宝されます。
また、日本の証券アナリスト(CMA)にも国際公認投資アナリスト(CIIA)という国際資格があります。こちらは欧米で比較的取得者が多いと言われていますが、そもそも日本語で受験できるため、CFAと比べて認知度が大分低いという印象です。

筆者は現在level1を勉強中です。勉強方法は合格してから記載したいと思います。

 

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試験になかなか合格できないときはどうすればいいのか?

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筆者はほとんどの資格を一回の受験で合格しています。証券アナリスト2次試験は1回落ちて、相当凹みました。ただ、それ以外の宅建士・FP2級技能士・CFP・簿記2級・社内試験(15以上)等は全て1回で合格しています。

 

今も筆者のモットーとして1回で受かることを大事にしています。
なぜなら、司法試験・公認会計士試験・不動産鑑定士試験のような超難関資格は別ですが、受からないということは、お金も無駄ですし、なにより勉強に要した時間が全て無駄になるからです。お金はある程度取り返せますが、時間だけは帰ってきません。

無駄に時間を掛けてしまうことで、新たなことに挑戦する時間が失われてしまいますし、選択肢が狭まってしまう可能性もあります。

 

周りもいますが、資格になかなか受からない人がいますし、身が入らないと相談されることが多々あります。筆者は「なぜその資格を受けるのか。」「その資格を取ってどうするのか。」「本当に必要なのか?」と聞いています。

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よく落ちる人の傾向として、「会社から受けろと言われているから。」「なんか資格をとろうとおもったから。」ということを理由に挙げる人がほとんどです。会社・人から言われてやる受け身の受験なので、心のどこかで自分自身とって必要だと思っていないので、資格取得に力が入らないんだと思っています。

 

それに対するアドバイスとしては、「まずは動機を増やしましょう。」ということを言っています。具体的には、資格を取った先のことを想像しましょう。例えば、宅建士を取れば、手当がでるかもしれないし、仕事を辞めても不動産会社で働けるかもしれない。証券アナリストを土台として、CFA(米国証券アナリスト)まで取得し、専門的な仕事を身に着けることでよりよい転職ができたり、自分の資産運用にも役に立ったり、するかもしれない。というようにただ受けるのではなく理由を増やしましょう。

 

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筆者の資格受験の動機としては、不動産事業者として独立するに当たり、様々な領域の知識を必要とするなかで、どうせなら資格の取得を通じて得ようと思ったからです。さらにそれが会社での昇進・評価につながる。まさに1回の合格で3つの効果が得られる一石三鳥です!
ちなみにそれぞれの資格の取得理由は、簿記(日常の仕分けや税理士とやり取りを行うため)・宅建行政書士(不動産取引・契約書の確認・トラブル対応を行うため。)・証券アナリスト(余剰資金の運用するため。)・FP(日常生活の広範な知識を得るため。)です。

中には「ちゃんと勉強している。だけど受からないんだ。」という人がいます。
受ける理由それなりにあって、受からない人はそもそも勉強の仕方が分かっていないのか、仕事・家庭環境的に勉強する環境にないのかのいずれかだと思います。本当に必要なら環境を整え、しっかりとしたやり方で勉強をするようにしましょう。
宅建士等の勉強の仕方はそれぞれの資格の概要と勉強法を見てください。)

 

ある程度の試験であれば、正直頭がいいとか悪いとかはないと思っています(たまにいるさらっと見ただけで受かる人は本当に頭がいいんだなぁと思います。)。やるべき事をやっていなかったから落ちたのです。逆にしっかり時間をとって、勉強をすれば問題なく受かります。忙しくて時間が無い人でもその資格が人生を決めるような資格なのであれば無理くり時間を捻出して勉強することができると思っています。

 

精神論みたいになりましたが、色んな資格(大学受験も)を受ける前にその「なぜ試験を受けるのか」「受かったら何をするのか」ということをしっかり自問自答してから試験勉強を行いましょう!

 

本日もお付き合い頂きありがとうございました。

 

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