がむしゃら不動産経営

ただ会社員が完全な経済的な自由を手に入れるまでを綴ります。巷の本のようなスマートな話はありませんが、確実に前に進んでいきます!

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証券アナリスト資格を取得・勉強する意味はあるのか

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金融機関に勤める方で、会社から証券アナリスト資格の取得を求められたり、将来その分野の仕事に就くために勉強していたりしている人も多いと思います。既に勉強している方は分かると思いますが、証券アナリストになるためには、あらかじめ高額な受講料を支払って日本証券アナリスト協会(以下、「協会」)の講座を申し込んだうえで、最低でも2年かけて試験に合格しなければなることができません。また、証券アナリストの試験の受験者の大半が社会人なので働きながら膨大なボリュームの試験範囲を熟すのは結構大変なので、多くの人が難しいという人が多いです。
なので、掛けた時間とお金の割に得られるものが少ないことから、今回のタイトルのように「取得する意味って?」と思っている人も多いとおもいます。今回は筆者が取得してから数年経って感じたことを書きたいと思います。

 

 

証券アナリスト資格とは?

証券アナリストは経済・株式・債券・企業などを分析・調査するプロフェッショナルのことです。この資格は国家資格・公的資格ではなく、民間資格、且つ、名称独占資格なので、試験に合格し、登録したからといって特定の業務を行えることはありません。不動産の仲介における重要事項説明は宅建士でなければできないような独占業務はありませんので、名誉に近い資格といえるでしょう。試験制度や勉強方法は以下記事より見てみてください。

また、この資格を取得してないから資産運用の仕事ができないということはありませんし、資産運用のパフォーマンスが劇的に良くなることもないでしょう。ただ、資産運用業務に携わる人は会社で取得を奨励されていたり、昇進の要件になっていたりするので、ほとんどの人は大体持っています。証券アナリスト試験の合格した人の割合は運転免許と同程度と言っても過言ではありません。

 

証券アナリストで必要となるコストは?

この資格の取得・維持コストは安くはありません。一般会員(個人)の場合で受験するために協会の講座を受講しなければいけませんが、1次・2次合わせた受講料は11万円。合格後、協会への入会金1万円と年会費1.8万を毎年納める必要があります。
入会すると以下サービスを受けることができますが、これを妥当と思うかは人それぞれだと思います(2021年時点)。
・機関誌「証券アナリストジャーナル」の毎月送付
・「証券アナリストジャーナル」からの論文ダウンロード
・日本証券アナリスト大会への参加

 

結局、証券アナリストを取得する意味はあるのか?

会社として取得を義務付けられている場合は必ず取得するしかないので、受けて合格するしかないでしょう。それ以外の方は、今後の異動や転職などを含めた社会人人生において、資産運用業務でキャリアを積んでいくことを決めたのであれば、ぜひ取得することをお勧めします。資産運用業務に必要な知識を有していることをこの資格が証明してくれますし、この資格で得た知識を活かすこともできます。例えば、米国証券アナリスト(CFA)へのステップアップや不動産証券化マスターや不動産鑑定士公認会計士等の試験科目が似ている他の試験への足掛かりになります。

今後の人生において、資産運用とは全く異なる業務を行う可能性がある場合や興味がある程度の場合は、受講そのものを辞めた方がいいでしょう。資格を取得することで見えてくるものもありますが、冒頭にも書いたようにあまりにもコストも時間も掛かりすぎるためです。その意欲を自分の人生に合った研鑽・自分のやりたいことに時間を費やすことをお勧めします。迷われている方は自分自身の今後のことをよく考えてから始めても遅くないのかもしれません。

 

本日もお付き合い頂きありがとうございました。

 

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