がむしゃら不動産経営

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不動産証券化マスターを取得する価値はあるのか?

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不動産経営を行う傍ら、不動産に関する資格を取得している"きしの"です。

今日は不動産関係の資格の中でもマイナーにもかかわらず、取得費用が高いと言われる不動産証券化協会認定マスター(不動産証券化マスター)の取得するメリットについて書きたいと思います。

 

 

不動産証券化マスターについて

これはかなりマニアックな資格で、ほとんどの人は知らないと思います。
社団法人不動産証券化協会が2006年に新設した資格で、年間の受験者はわずかに2000人で不動産のメジャー資格の宅建士は20万人なので、それと比べるとわずか100分の1程度です。

でも、不動産リートを取扱う会社(不動産会社・銀行・信託銀行・証券会社・保険会社等)ではめちゃくちゃ有名な資格です。しかも、民間資格でありながら、不動産特定共同事業法で定められている業務管理者にもなることができる業界人にとってはなかなか有用な資格です。不動産証券化マスターになるためには、協会が指定する講義に申込み、試験に合格・講習を修了し、一定の実務経営を満たすことが必要です。

参考までに不動産のメジャー資格である宅建士と比較したものを簡単に纏めたものが以下の表です。

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大きな違いは、宅建士は国家資格で、不動産証券化マスターは民間資格です。また、取得費用や年会費などの費用の面でも大きく異なってきます。

 

不動産証券化マスターを取得するメリットは?

マイナーな資格でありながら、この記事にたどり着いたということはなんらかの形で不動産証券化マスターを取得しようと考えている方だと思いますし、宅建士との違いも理解している人もしくは宅建士を既に取得している方でしょう。
もし、迷っている方はここから先を読んで取得を考えてみてください。
不動産証券化マスターを取得するメリットは次の3点でしょう。

①不動産証券化市場は急激に拡大している
②不動産証券化に関する業務を行うためには資格が必要である
③不動産証券化に特化した唯一の資格である

 

①不動産証券化市場は急激に拡大している

不動産証券化市場は拡大しています。2001年に初めてのJリートが上場してから、約20年を経過し、途中リーマンショック等の影響を受けながらも、銘柄数は2銘柄から61銘柄に、時価総額も2500億から17兆と右肩上がりです。それ以外にも私募リートと言われる投資家を限定したリートも同じで、2010年に1銘柄・194億だったのが、2021年は38件・4兆とこちらも右肩上がりで拡大しています。

リートは高い利回りが確保できる安定した運用先として年金・機関投資家に人気があり、かつてメインの投資先であった国債が超低金利であることからも、今後も需要が高まるものと想定されています。

 

②不動産証券化に関する業務を行うためには資格が必要である

リート等の業務は不動産関連特定投資運用業として、色々な登録要件がありますが、人的要件として専門家を置くことが求められています。その専門家には、不動産コンサルティング能登録者、ビル経営管理士、不動産証券化マスター、不動産鑑定士公認会計士、弁護士のいずれかの資格を有することが求められています。

このうち、不動産鑑定士公認会計士、弁護士は最難関と言われる資格ですので不動産証券化業務を行うために取得するのは現実的ではないので、前者3つの資格を取ることが現実的です。但し、不動産コンサルティング能登録者は宅建士・不動産鑑定士一級建築士の国家資格を有しなければならないので、必然的にビル経営管理士、不動産証券化マスターのいずれかを受験することとなります。

 

③不動産証券化に特化した唯一の資格である

②で記載した専門家の中で、最も不動産証券化に特化しているのが不動産証券化マスターです。それ以外の不動産コンサルティング能登録者、ビル経営管理士でも少し学ぶことはできますが、不動産証券化に特化した不動産証券化マスターに比べると内容は薄いです。

不動産証券化マスターを受験する際にかならず協会の所定の研修を受ける必要があります。申込むと分かりますが、協会から膨大なテキストが送られてくるのでそれで勉強することとなります。テキストは専門家・実務家が書いているので全てを理解することができれば第一線で活躍できると思いますが、資格の予備校の講師が書いているわけではないので、説明が分かりにくい部分が多々あり、全てを理解するのは難しいでしょう。

その後、到達度を確認する試験や講習・課題を提出することで不動産証券化マスターになることができます。

そういった事業から、ファンドでは証券化の業務の専門的な資格であるこの資格が求められるのです。

不動産証券化マスターを取得するためには試験に合格しなければなりませんが、それよりも高額な受講料を支払う必要があります。①~③を読んだうえで今後のキャリアやステップアップに役立ちそうなのであれば取得しても良いでしょう。

ただ、証券化に興味があるというだけで受けるのは止めた方がよいでしょう。市販の証券化の本を購入して読むだけで十分だと思います。

 

 

今回もお付き合い頂きありがとうございました。

 

 

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