がむしゃら不動産経営

ただ会社員が完全な経済的な自由を手に入れるまでを綴ります。巷の本のようなスマートな話はありませんが、確実に前に進んでいきます!

MENU

証券アナリストの勉強法・勉強時間・参考書とは?

f:id:formosa1:20200909004719j:plain

証券アナリストは2018年に2次試験に合格しました。
ちなみに筆者の数学のレベルは私大文系だったので数ⅡBを少しかじった程度の知識しかありませんし、大学でも社会人でも数学を使うことはほぼありませんでしたが、その程度レベルの人が独学で受けてますので、ある程度数学をたしなんでいた人はこれよりも勉強時間は少なくなると思います。

 

↓↓証券アナリストの試験情報については以下の記事からどうぞ。

 

 

1次レベル

どのテキストを使うか

使用したのは資格の予備校TACのテキスト・問題集を使いました。証券アナリストはかなりマニアックな試験のため、TAC以外の参考書・問題集はほとんどありません。なので独学する人の99%はこのテキストを利用すると思います。このテキスト・問題集だけで十分に合格できます!(以下リンクはスペースの関係上、証券分析のみです。財務と経済は適宜検索してみてください。)

テキスト

問題集 

 
また、日本証券アナリスト協会からテキストが送られてきますが、周りでそのテキストで勉強している人はいませんでした。確かにそのテキストを全て理解できれば完全に自分のものになるかと思いますが、分量が多すぎて時間が限られる中では極めて非効率なのでおススメしません。

 

勉強方法

全ての科目でTACの問題集から解き、分からなければテキストを見るという方法で勉強しました。

普通はテキストで勉強してから、問題集を解くという方法ですが、社会人で勉強時間も限られるので最短で合格するためにはテストに出ないところを捨てるしかありません。

なので、問題集を解いて、テキストに戻り、解説を見て理解するということをひたすら繰り返しました。こうすれば良く出るところはテキストを見て理解を深めることになりますし、出ないところはテキストを見る時間を省けるので効率良く勉強できます(物事の学び方としてはいまいちだと思いますが、とにかく受かることに特化しています。)。

特によく間違える問題にチェックして最低でも5回以上解き、解く際も途中で解き方を迷った場合はマルにせず、繰り返し解きました。試験中に解き方を忘れたりしたら終わりなので、体に解き方を染み込ませるまで解きました。

特に証券分析とポートフォリオ・マネジメントでは数学の知識が特に必要となるので、はじめは質問の意味が分からなかったのですが、繰り返すうちに不思議と理解できるようになりました。

 

勉強時間

平日は朝と仕事終わりに30分~1時間程度、土日は朝を中心に3~5時間程度勉強しました。
科目ごとの合格時間は最もボリュームのある「証券分析とポートフォリオ・マネジメント」は200時間「経済」は150時間「財務分析」は100時間ぐらいでした。

 

2次レベル

テキスト

市販のTACのテキストと問題集を利用しました。
ただ、1回落ちたので、2回目はTACの速修講座を申し込み、講座の付属のテキスト・問題集で勉強しました(付属のDVDは1回も見ませんでした。)。でも、結論としては市販のものでも問題なかったような気がしました。

(リンクはスペースの関係上、証券分析のみです。財務と経済は適宜検索してみてください。)

 

勉強方法

勉強方法は1次レベルと同じです。

問題集を解き、分からなければテキストを見るという方法でした。
2次レベル論述式なので、1次レベルでは許されたなんとなく回答に近い数字を導き出して、近い数値の選択肢を回答するということができましたが、その作戦は2次ではできません。

そして、科目合格制ではないので、試験範囲はとてつもなく広いです。正直全てを理解している人なので全てを勉強することはできません。なのでより効率よく勉強する必要があります。
証券アナリスト試験2次試験は上位4割~5割が合格なので、合格基準点はありませんが、だいたい半分くらい取れれば合格するのではないかと言われています。つまり、2次試験は420点満点の半分の210点をとれるだけの勉強をすればいいのです。
つまり、足切りがあり、最も簡単な職業倫理・行為基準(60点)と2次試験の半数を占める証券分析とポートフォリオ・マネジメント(210点)を優先的に勉強し、その次に、財務分析(90点)最後に市場と経済の分析(60点)を勉強しました。

2022年は試験制度が変更になりますが、基本的な対策は変わらないと思います。

 

科目別の勉強方法は、以下よりご覧ください。

職業倫理・行為基準

TACの過去問を数回解くだけで良いです。毎年似たような問題が出ますし、癖のある問題は出題されないので、何回か解けば要点はつかめますし、確実に得点できると思います。この科目で8割~満点を目指しました。

詳細は以下記事よりご覧ください。

証券分析とポートフォリオ・マネジメント

最も試験範囲が広く、深い領域なので、全てを完璧にすることはできません。
なので、過去問と TACのホームページにある試験講評を取り寄せて、集中して取り組む領域を決めました(過去5年分あったのですが、今は1年分しか乗っていないよううです)。

分析した結果、アナリスト試験ではマイナーな国際証券投資、オルタナティブ投資は捨てました。一方で必ず出題される株式ポートフォリオ戦略・債券ポートフォリオ戦略・投資政策とアセットアロケーション・パフォーマンス評価を中心に徹底的に問題を解きまくりました。また、行動ファイナンスと信用リスクモデルは交互に出題される傾向があるので、2018年は行動ファイナンスが出題されると想定し、信用リスクモデルも捨てました。特に2017年のノーベル経済学賞を米シカゴ大学リチャード・セイラー教授が「行動経済学」で受賞したことも自信を深めた理由です。ちなみに2018年は行動ファイナンスが出題されました。ちなみにこの出題傾向は2021年試験も継続中です。
この科目では5~6割の得点を目指しました。

財務分析

証券アナリストの試験の中で最も簡単な領域だと思っていますし、「経済」と比べ、難問・奇問が少なく、過去問と似たような問題が出る傾向があるので、時間を割けばある程度は得点できます。

6~7割程度を得点すべく、過去問のうち最も頻出される財務諸表(ROE・ROA・デュポンシステム)、FCF、IRR・NPV、企業評価とかを中心に複数回勉強しました。

市場と経済の分析

証券分析とポートフォリオ・マネジメントに大半の時間が割かれ、正直ほとんど勉強できませんでした。トータルの勉強時間も数時間だったと思います。
対策としては、毎年出題される基本的な問題はしっかり取れるようAD-AS曲線、IS-LM曲線(流動性の罠・クラウディングアウト)、GDP(三面等価)の概念をさっと復習しただけでした。この科目では比較的難問奇問が出るので、それ以外は捨てました。

最後に、全ての科目で知っていることは全て書き、部分点を狙うことを徹底しました。空欄は1~2カ所だったと思います。午前・午後ともに3時間半(合計7時間)という長丁場の試験ですが、記述することが多く、あっという間に終わったという印象でした。
最初はなるべく綺麗に書いて採点者の好印象を得ようとか姑息なことを考えていましたが、とにかく時間がなく、だんだん字が汚くなったことを覚えています。


勉強時間

平日は仕事終わりに1~2時間、土日は3~5時間程度。
2月から勉強を始めたのでトータルでは300時間程度勉強したと思います。

 

おまけ

Q1.証券アナリストを取る意味はあるのか?

証券アナリスト民間資格です。この資格を取得してないから資産運用の仕事ができないということはありませんし、資産運用のパフォーマンスが良くなることもないでしょう。時間もお金も掛かる資格ですのでよく検討してから申し込みましょう。詳しくは以下記事よりご覧ください。

 

Q2.関数電卓は必要か?

関数電卓は買ったものの、1次・2次試験共に使いませんでした。普通の電卓で十分解くことができました。関数電卓が使える方は関数電卓を使った方が早いですし、間違いも少ないので使いこなせる人は使った方がいいと思います。

 

Q3.数学の知識は必要か?

合格するにはある程度の知識は必要です。

ただ、試験を受けるに当たって、特に数学の復習は行いませんでした。確かに始めは全く解けませんでしたが、出来るまで繰り返して解くことで理解することができました。
どうしても数学は苦手で復習したいという人は、証券アナリスト受験生向けの数学の入門書を買って勉強してもいいかもしれません。

筆者は以下の本を買って少し勉強しました(時間がなくていずれも読破できませんでしたが、分からないところ、もっと理解を深めたいところだけ読みました。)。

 

Q4.2022年度の試験制度の変更は?

既に日本証券アナリスト協会から試験制度等が変更になるとの案内がでています。細かな変更は沢山ありますが、大きな影響があるところは1次試験の試験内容に倫理・コーポレートファイナンス等が追加になるところでしょう。 

 

 

にほんブログ村に参加しています!クリックしてくれると嬉しいです。

ブログランキング・にほんブログ村へ