証券アナリストは経済・株式・債券・企業などを分析・調査するプロフェッショナルのことです。
この資格が無くても、経済・株に関する専門家である名乗ることができますし、仕事もできますが、日本証券アナリスト協会が実施している試験に合格することで一定の知識を持っていることが証明でき、信用が増します。
証券アナリストの主な勤務先は銀行・証券会社・生損保・アセットマネジメント等の金融機関が多く、専門業務に従事している人の平均年収は700万以上という統計もあります。
また、資産運用を志す学生の場合、証券アナリスト(1次試験だけでも効果があります。)を取れば、知識と想いが伝わりやすくなると思います。
ここからは日本証券アナリスト協会が実施する試験制度について記載したいと思います。
受験資格
誰でも受験できます(ただ、事前に日本証券アナリスト協会の通信講座(有料)を申し込んでおく必要があります。)。
通信講座の受講料
・1次レベル:56,500円
・2次レベル:53,500円
※いずれも一般受講者向けの金額。会員の場合若干減額されます。
試験科目
1次レベル:証券分析とポートフォリオ・マネジメント(以下、「証券分析」)、財務分析、経済 各100点
2次レベル:証券分析とポートフォリオ・マネジメント(210点)・財務分析(90点)・市場と経済の分析(60点)・職業倫理・行為基準(60点)
※2次レベルは1次レベルの合格から3年以内に合格することが必要です。また、職業倫理・行為基準には足切りがあります。
受験料
1次レベル 証券分析:6300円、財務分析・経済:各3200円
2次レベル 8400円
試験制度
・1次レベル:択一式(科目合格が認められています)
・2次レベル:論述式
受験日程
・1次レベル:4月、9月
・2次レベル:6月
※2020年度はコロナウイルスの感染拡大によって日程が変わっています。
試験時間
・1次レベル:証券分析:180分)、財務分析・経済:各90分
・2次レベル:420分(午前210分・午後210分)
合格率
・1次レベル:各科目とも約50%
・2次レベル:約45%~50%程度
詳細の情報は、日本証券アナリスト協会のHPよりご覧ください。
難易度
私見ですが、合格率は1次レベル・2次レベル共に約50%とそこまで低くないですが、受験層が簿記や宅建などと異なりますので、侮ってはいけません。
理由としては、受験資格はないものの、高い受講料(講座費用だけで11万)を払わなければいけないということや、企業で取得を求められたサラリーマンが多数いるので、受かるための対策をしっかりしている受験者が多く、ほぼ額面通りの2人に1人しか受からない厳しい試験だと思っています。
一方、簿記や宅建は受験料を払えば受験できるので、はなから勝負にならない人が相当いる(個人的には受験者の半数近くはそもそも・・・)ので、実際の合格率はもっと高いと思っています。
余談ですが、この試験は受験者の大半が金融機関・資産運用会社の大半がサラリーマンで、彼らからするとこの程度の試験は取って当たり前という社内の雰囲気がありますし、落ちると非国民扱いですから必死で勉強して受験しているような気がします。
勉強方法・参考書は以下記事にて紹介しております。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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